建築家とは?

GW中に家の車庫のかたづけをやり、そこにあった本の一部を事務所に運び、本棚を整理。おかげで全身筋肉痛です。でも物をかたづける時に出くわすいつものハプニング、今回もありました。
まずは昨年行政職員と建築家の私的勉強会の仲間が僕の蔵にやって来た時のこと。浦和の建築家青山さんが、ささっと描いてくれたスケッチが出て来ました。いや〜雰囲気でてるな〜。建築家は表現力が勝負ですね!今度はどこかにまぎれないように、ちゃんと飾っておきますからね青山さん。

次は大建築家の話。あることを調べたかったので、建築学会の「建築雑誌」を整理中(車庫に山積みされてた)、1998年5月号、三宅さんという方の寄稿文(写真引用させてもらいました)に目が止まった。題名「吉阪隆正、まるで恋人に会うような気持ちでコルを迎える」。1955年にコルビジェが来日した際、吉阪さんが自宅にコルを案内した。後日談として三宅さんがどなたかからの聞き伝えとして、コルの吉阪邸の批評を紹介している。コル曰く『タカ、この住宅はタカでなければ住めない!』。
もう20数年前、大久保の吉阪邸が解体されるという話を伝え聞き、現場に行ってみた。丁度職人が休憩中で、一言二言会話し、中を見せてもらった。その時の目に映った光景が、この記事を読みながらふつふつとよみがえって来た。
身の回りの世界をどう解釈し、そしてどう表現するか。
いま吉阪邸の写真を眺めながら思う、まさにこれが吉阪さんなんだなと。